2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

非常事態だからこそ美味しい珈琲を自宅で淹れる

今週のお題「うるう年」様々なイベントが中止になり、予定が狂ってしまった週末。こうなったら徹底的に美味しいコーヒーを追究しよう。ということでコーヒー指南本を熟読し、完璧な一杯を淹れることに決めた。参考にするのはその名もズバリ『おいしい珈琲を…

大江健三郎「怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって」を読む

大江健三郎『新しい人よ眼ざめよ』の二編目「怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって」は、イーヨーが生まれつき障害を持っていると知らされた親がそれをどう受容していくかについての物語である。 この主題について大江健三郎は幾度も小説に書いているが、初…

大江健三郎『新しい人よ眼ざめよ』「無垢の歌、経験の歌」を読む

大江健三郎『新しい人よ眼ざめよ』は七編の短編が収められた連絡短編集である。大江健三郎作品の中でも読みやすい文体、把握しやすい内容、想像しやすい情景で描かれており、なおかつ、読んでいて魂が慰められる。そのためか、私はこの短編集を幾度となく読…

どのように本を読むか。大江健三郎『「新しい人」の方へ』から学ぶ

母は、公民館の本を全部読んだ、もうこの村には読む本はない、と私がいった時、私をそこに連れ戻して、本棚の一冊一冊を取り出しては、この本にはどういうことが書いてあったか、とたずねたのです。 そして、私がろくに答えられないのを見てとると、 ーーあ…